ABOUT

劇団うりんこについて

すべての子どもたちに演劇を

名前の由来

「うりんこ」とは、いのししの子どものこと。
いのししの子どもは、背中に「まくわうり」のようなしま模様が入っていて、うりの子どもみたいだから「うりっこ」「うり坊」とも呼ばれています。素敵な舞台を届けに、いのししみたいに真っ直ぐ走っていこうと劇団の名前にしました。

劇団うりんこの活動

鑑賞教室、公演

 
劇団うりんこは、東海地方ではじめての児童劇専門のプロ劇団として発足しました。
それから50年間、うりんこは、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校等の教育現場を主軸として活動を続けています。東海地方を中心に、上演の場は全国へ及びます。また教育現場だけでなく、文化施設、子ども会、学童保育所等、子どもがいる様々な場所へ出向いています。
これからもうりんこは、子ども達の『多角的な視点を持ち、自ら考え生きていく力』を育む演劇を創り続けていきます。


うりんこ劇場

 
1986年、名古屋市名東区にオープンしたうりんこ劇場は、うりんこの本拠地。地域の文化発信地になろうと、市民の皆様からのカンパや貸付の援助で完成しました。夏休みや冬休みの公演には、子ども会や学童保育所、おやこ劇場・子ども劇場、地域の子どもたちが楽しみにやってきます。演劇の他にも寄席や音楽企画、展示発表会、ワークショップなど1年を通じて様々な企画が催されています。
またうりんこ劇場は地域に開かれた場所として、子育て支援グループの活動、合唱・ダンス・朗読の練習や英会話教室、町内会の会議や中学校演劇部の合同発表、名古屋学生演劇祭などの場としても活用されています。うりんこ劇場は地域に根付き、なくてはならない存在となっています。

2016年 うりんこ劇場30周年記念祝賀会オープニング。地元のジャズオーケストラバンドによる演奏。

2016年 うりんこ劇場30周年記念祝賀会オープニング。地元のジャズオーケストラバンドによる演奏。


2015年 サポーターズイベントいちご狩りにて劇団員と交流。

サポーターズ

 
うりんこサポーターズは、うりんこの活動を応援し、支えて下さる皆様の会です。前身はうりんこ後援会として1977年に発足しました。
観客として足を運んで下さるばかりでなく、作品制作の資金難、コロナ感染症による相次ぐ公演キャンセルなど、50年の間に遭遇した数々の危機に際して、多大なるご支援・励ましをいただきました。うりんこが作品づくりを続けられるのは、サポーターズの皆様のおかげです。


コミュニケーションワークショップ

 
演劇スキルを使い、乳幼児からシニア世代まで、全ての世代に向けたワークショップを行っています。

教育現場に赴き、児童生徒・学生の劇発表支援やコミュニケーション能力向上授業を行っています。また、演劇体験を通して学びを深める体験型学習(Drama In Education)やシニア世代による劇創作ワークショップも行っています。
2020年からは、企業でのコミュニケーション教育研修も始まりました。

2021年 接客サービス業の企業研修。様々な業種の方に向けてオリジナルプログラムが組まれます。


2016年 第37期生卒業公演『私たちのパレード~晴れときどき枯れたオレンジの木~』

演劇研究所

 
「劇団うりんこ付属演劇研究所」は劇団うりんこに付属する、演劇を学ぶ機関です。1979年に開所しました。年間、週3回のレッスンと2本の作品創りを通して演劇を学び体験します。
俳優希望者以外にも、演劇を学び仕事に活かしたい方、演劇を通してコミュニケーションスキルを向上させたい方などが集まるのがこの研究所の特色です。卒所後、希望者は劇団うりんこの入団試験を受けることができます。


国際交流

 
1991年、ドイツのゲッティンゲン劇場と『ロビンソンとクルーソー』を合作して以来、韓国、オーストラリア、ドイツ、スウェーデンの演出家や俳優を招いて共同で作品創造を行ってきました。また『おどる虎』は1992年、『ねむるまち』は2014年に韓国の演劇フェスティバルに招待され公演をしました。うりんこ劇場ではドイツ、韓国、インド、スリランカ、フランス、スウェーデン、コロンビア、デンマーク、中国、モンゴル、ハンガリー、イギリス、イタリア等のアーティストの公演を行ってきました。
海外との交流で得た学びと作品創造に対する新たな視点は、うりんこの全ての活動に活かされています。

1994年 『マックスとミリー』。ドイツの演出家W.コルネーダー氏とはその後、数々の作品を創りました。

1995年  スウェーデンの劇団 ウンガリクス『小さな紳士のお話』。うりんこ劇場にて公演。


2021年 おやこ劇場さん手作りの顔出しパネル。お芝居をより楽しめるよう、会場設営にも工夫を凝らして公演を盛り上げてくれています。

おやこ劇場・子ども劇場

 
1960年代に九州から始まり全国各地に広がり、地域に根差して活動している、おやこ劇場・子ども劇場。親子で舞台芸術を鑑賞し、また他の親子とともに様々な活動を通して、子どもたちの豊かな感性を育む会です。
お芝居を観る前や見た後の交流会、ワークショップ等うりんこと協力しあって行っています。おやこ劇場・子ども劇場は、うりんこにとって頼もしい存在です。


挑戦

 
劇団のレパートリー作品とは別に、劇団員の創造意欲を形にできる場として「アトリエ公演」があります。ここでは実験的な作品が生まれたり、新しいスタッフとの出会いがあります。
またお芝居とナゾトキを融合させた「ナゾトキシアター」は、参加して楽しむイベントで子ども会などから依頼を受けています。
これまで観劇の対象としていなかった0~2歳未満の子どもの為の「ベイビーシアター」、法人や個人から支援を募り子どもたちに演劇体験の機会を提供する「めばえ」事業など、すべての子どもたちにうりんこの演劇を届けるという理念のもと、挑戦し続けています。

[アトリエ公演]2017年『わたしとわたし、ぼくとぼく』。本作は2021年中学・高校公演レパートリーになり、名古屋市民芸術祭2021 名古屋市民芸術祭特別賞 演劇部門奨励賞を受賞しました。

[ナゾトキシアター]2022年「ウェルカム名東フェスタ」。名古屋市名東区の「安心安全見守り隊長」であるキャラクター「めいとう勝家くん」も出演しました。ナゾトキシアター登場人物たちは名東区魅力紹介動画でも活躍しています。

[ベイビーシアター]2021年『MARIMO』。ベイビーシアターは子どもが参加することで成り立つ体験の芸術と言われています。